日本はEVの「超先進国」なのだ!(その2)

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世界のEV普及率ランキングのカラクリ

おはこんばんにちは。力学観測研究所のRYOです。

前回は、

「EVって、クルマだけですか?」

という話をしました。

今回は、その続きをお話しします。


ニュースではよく、

日本はEV後進国

EV普及率は世界最低レベル

そんな見出しを見かけます。

でも私は、この表現を見るたびに思うことがあります。

「その数字、何を数えていますか?」

今日は、この一点だけを掘り下げてみます。


EV普及率とは何なのか?

まず、多くのニュースで使われる

EV普及率

という言葉。

実は、ほとんどの場合、

新車販売台数に占めるEV(BEV)の割合

を意味しています。

例えば、

100台車が売れて、

20台がEVなら

EV普及率20%

という計算です。

ここまでは何も間違っていません。


でも、何か変だと思わない?

例えば日本には、

年間何十億人という人が利用する

新幹線 JR 私鉄 地下鉄

があります。

これらはほぼ電気で走っています。

ところが、

EV普及率ランキングには、

これらは一切入りません。


つまり、

毎日延べ何百万人もの人が

電気で移動していても

統計上は

ゼロ

なのです。


日本人は本当に内燃機関ばかりで移動しているのか?

例えば東京。

東京駅へ向かう人の多くは、

新幹線 JR 私鉄 地下鉄

などを利用します。

これらは、

電気モーターで走っています。

つまり、

実際の移動エネルギーは、

かなり以前から電化されています。

にもかかわらず、

EV普及率ランキングでは

まるで存在しません。


分母が違えば、結論も変わる

ここが今日一番言いたいところです。

日本でよく報道されるランキングは、

分母が

新しく売れたクルマ

です。

一方、

我々が見たいのは、

分母を

人が移動した距離

にした統計です。

あるいは

旅客輸送量(人キロ)

でもいいでしょう。

この分母で比較したら、

日本の電動化をめぐる景色がかなり変わる


例えるなら…

少し極端な例ですが、

A国

  • 全員がEVに乗る
  • 鉄道はほとんど無い

B国

  • 車はハイブリッド中心
  • しかし都市交通はほぼ全部電車

この2か国を、

「EV普及率」

だけで比較すると、

A国が圧勝になります。

しかし、

CO₂排出量や実際の電動化率まで同じ差があるとは限りません。

つまり、

ランキングそのものより、

何を分母にしているか

の方が重要なのです。


数字は嘘をつかない。

でも、

数字は、

見せ方次第で

全く違う印象になります。

私は

「EV普及率ランキングは間違っている」

と言いたいのではありません。

“クルマだけ”を見たランキングとしては正しい。

ただ、

それを

国全体の電動化ランキング

のように受け取ると、

話がおかしくなります。


次回予告

では、

日本はなぜ

ここまで鉄道が発達し、

ハイブリッドを選び、

欧州とは違う道を歩んできたのでしょうか。

次回は、

「日本がEV一辺倒にならなかった理由」

について、

地理、都市構造、エネルギー事情まで含めて考えてみたいと思います。

(次回へ続く)

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