おはこんばんにちは、力学観測研究所のRYOです。
今回は、ニチレイがサイバー攻撃を受け、ランサムウェア集団「ランサムハウス」が犯行声明を出したというニュースです。
ニュース概要
ニチレイがサイバー攻撃を受けた問題で、ランサムウェア集団「ランサムハウス」がダークウェブ上で犯行声明を公開した。 同集団は機密データを盗み出し、公開をちらつかせて企業へ身代金を要求する「二重脅迫」を特徴としている。 サイバー攻撃は企業活動だけでなく、セキュリティや保険市場にも大きな影響を与えている。
もちろん、サイバー攻撃そのものは犯罪であり、被害企業や取引先へ大きな損害を与える行為です。これは擁護の余地がありません。
こういう奴らは地獄へ墜ちろ!とけっこう本気で思う・・
しかし、興味を持ったのは別の点。
それは、「需要があるところには供給が生まれる」という資本主義の力学です。
サイバー攻撃が増えれば、
- セキュリティソフト会社
- セキュリティコンサルティング会社
- SOC(監視サービス)
- データバックアップ事業者
- サイバー保険会社
といった企業の需要が高まります。
一方で、警察や消防は少し立場が異なります。
警察は犯罪が起きないことが理想です。
消防は火災が起きないことが理想です。
つまり、公的機関は「需要そのものが減ること」が本来の成功と言えます。
しかし民間企業は違います。
もちろん事故や犯罪が起きない社会が望ましいことは大前提ですが、「万が一に備える」という需要が存在する限り、それに応える商品やサービスが生まれます。
これは善悪の問題ではなく、市場経済が持つ自然な力学です。
ブラックユーモア的に表現するなら、
クラッカーが「データを盗んだぞ!」
その横でセキュリティ会社が「このような攻撃への対策をご提案します。」
さらに保険会社が「そんな時のためにサイバー保険はいかがですか?」
そして企業担当者だけが頭を抱える。
もちろん現実には、それぞれ全く別の立場で社会を支える存在です。
それでも結果だけを見ると、「攻撃」「防御」「保険」という市場が一つの循環を形成しているように見えるのも事実でしょう。
私はこうした現象を見るたび、「資本主義とは需要があるところへ供給が集まるシステムなのだ」と感じます。
このような犯罪を肯定するつもりは一切ありません。
しかし、社会の出来事を善悪だけで切り分けるのではなく、「なぜその産業が存在し、なぜその市場が成長するのか」という視点で眺めると、また違った力学が見えてきます。
これからも力学観測研究所では、社会を動かしている“力学”を観測していきたいと思います。

※もちろん利害関係が一致した打ち出の小槌グループじゃないよ!


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